今回は、まだまだ先の話になるのですが興味が湧いたのでNHSに関して調べてみました。
この記事の内容
- NHSとは?
- イギリスYMSビザ申請時のNHS加入について
- 渡英生活、お給料からNHSに支払う金額は?
- NHSにかかった時の薬の値段
NHSとは?
NHSとは、イギリスの国民皆保険制度です。正式名は'National Health Service' 。
誰でも基本「無償」で医療サービスを受けれるシステムになっています。
日本のシステムと違う所は、簡単に言うと「GP」と呼ばれるかかりつけ医(General Practitioner)が地域ごとの担当医として存在しており、まず何か身体に不調があれば、自分のGPに診てもらうという流れになります。
日本と違う点
- 外科・循環器科等、自分の判断で診てもらう病院を選択できない
▶NHS Website: https://www.nhs.uk/
イギリスYMSビザ申請時のNHS加入について
このNHS制度、YMSビザで渡英する方も必ず加入しなければいけません。YMSビザの加入時に必ず入会金のようなものを支払う事が義務付けられています。
2020年前期に当選した私は600ポンドの支払いが必要でした。
この600ポンドといっても、YMSのオンライン申請時はその時々の日本円レートにより日々?変化しており、2020/5現在は約79,400円ですが、私がオンライン申請時に支払った金額は81,000円でした。その数日後に支払った方のツイートを見てると81,000円より5000円近く上がったレートで支払わなければならなかったという方もちらほら。。
正直な所、申請時期は渡英時期から算出するので安くなった時に申請!というのはなかなか難しいかと思います。私が申請した2020年前期のオンライン申請時もコロナの混乱がある中での申請だったため、最終期限である3/30にできるだけ近い日程で申請*されていた方が多いように思います。
(*コロナでいつ渡英できるかわからないため、できるだけ先の渡航日に設定するため)
YMSビザ申請時のNHS加入料金は年々変わる!
- 2020年度は£600(約81,000) 多少日ごとのレートにより前後する。
渡英生活、月々のお給料からNHSに支払う金額は?
そうです、YMSビザ申請時のNHSに支払った多額のお金は、あくまで「加入費」のようなもので、実際に渡英し働き始めたらお給料から毎月NHS費用としてひかれます!
ズバリ、月の給料が大体£792ー£4,170(日本円104,000円~551,900円)の人は、
- 1週間のお給料ー£183=£●● ⇒この£●●の12%がNHS費用
少し詳しく下記にて説明してみます。
- NHS費用は週毎のお給料によって決まります。給料が高ければNHSの負担も大きくなっていく仕組みです。
- 給料のレンジによりかかってくる税率は決まってきており3つの区切りがあります。
①最初の£183 ②£183.01-962 ③£962以上 - 下記NHSのウェブサイトでは、左列にカテゴリがありますが、殆どのYMSビザで渡英される方はカテゴリAにあてはまるかと思います。
(Bより以下は、だれかの扶養に入っている、もしくは●歳以下である、というもの)
参照元:https://www.gov.uk/national-insurance-rates-letters
この表は、簡単に言うと、「給料の最初の183ポンドにかかる税率は0%、183.01から962ポンドまでの間の給料額に関してはその額に対して12%かかりますよというもの。 かなり明確に決められていて単純明快だと思います。
次の例を見てもらったらすぐに理解できると思います!
どうでしょうか? 下の例はイギリスの大卒の平均的なお給料£18K/年に基づいて入れてみました。
ポンドだと多少分かりにくいと思うので下記で補足。
・大卒給料 約240万円/年 稼いでいたとする
・月々の給料は約20万円。週の給料は約5万円。
・5万円/週中、2万5千円はNHS料金かからず、残りの2万5千円には12%のNHS料金がかかる。
・週につき約3000円のNHS費用、がかかる
シンプルにいうと
- £183を超えた分の差額に対して12%がNHS費用(ただし、月収約55万円を超えるとNHS費用が追加される)
NHSにかかった時の薬の値段
まず、NHSだと何が無料で何が有料なの??っていう所です。
NHSのカバー範囲
- 無料 ⇒ 診察、入院、手術、ピル
- 有料 ⇒ 処方薬、歯科・眼科の診察 等
- 処方薬の値段は?
処方薬の値段
- 2020年現在は薬1アイテムにつき£9.15(約1,210円)
いや、高くない?!?って正直思ってしまいました、、どんな薬かにもよりますが私は花粉症なので抗ヒスタミン剤とか時々飲むのですが、9.15ポンドかかるのならBootsとか薬局で市販のアレルギー薬買った方が断然安いんでない?!と思いました。薬局の市販薬の価格はわからないですが、、
このようなper itemの価格システムになっているので、なんと、薬のサブスクサービスのようなものも提供しているようです。
それがPPC(Prescription Prepayment Certificate)というもの。いくらか数か月単位とか、年単位で定額を支払っておけば定期的な薬を節約して受け取れるというものみたいです! それこそ花粉症の方とかアレルギー持ちの方で常にアレルギー薬服用されている方とかには良い制度かもしれませんね!